2010年3月29日
Beating 第70号:取材ノート (聖心女子大学 永野和男先生)
2010年3月5 日。文学部 教育学科 永野和男先生を訪ね、聖心女子大学に行ってまいりました。
インタビュー内容について、詳しくはBeating 第70号の本文をご覧ください。
第6代日本教育工学会の会長である永野先生は教師支援システム、遠隔共同学習など、コンピュータの学校教育における利用に関する多方面な開発研究活動をなさっています。
渋谷区広尾の街中に、厳かに建つのは1920年代の和風情緒あふれる旧久邇宮邸御常御殿「パレス」(登録有形文化財)です。時の刻みがゆっくりになったかのような長閑さを覚えつつ、先生のオフィスへ向かいます。
研究室のドアの前、姿勢を正していざノックすると、背後からお声が。思わぬ場所からの先生ご登場に緊張が解けます。
インタビューでは、メルマガ通年のテーマである科学研究費をはじめ、教育工学との関わりについても伺いました。科研費は、アイデアや、頑張れば形になりそうな研究も大切にしていると先生はおっしゃいます。
永野和男先生と山内祐平先生は教育工学の未来について「大学の中で講座やコースを作り、ドクターを輩出できる資格を作るなど、ますます基盤を固めていこう。そして個々の優れた研究を、領域外の学会にも説得力を持つ研究に育てよう」と語られました。
「面白くなちゃ研究は出来ない、だけど『根拠になるデータはないけれど、いいと思うからこれだ』なんて言っていては駄目。研究者自身だけでなく、学会全体としても、面白い研究を従来の研究に位置づけよう」という指針をお話くださいました。
永野先生、本当にありがとうございました。
アシスタント:帯刀菜奈
2010年2月23日
Beating 第69号:取材ノート (ミュンヘン大学 村山航先生)
2010 年1月18日に、ミュンヘン大学の村山航さんにお話を伺いました。
内容について詳しくは、2010年2月23日配信のBeating 第69 号の本文をご覧ください。
独立行政法人 日本学術振興会では、科研費による助成の他にも、研究振興のための多様な施策を行っており、その一つが、研究者養成を目的とした「特別研究員」制度です。特別研究員に採用されると、その間に行う研究のために科学研究費補助金として助成されるのが「特別研究員奨励費」です。
村山さんは2006 年~2008 年度の3年間にわたり、科学研究特別研究員奨励費を利用されて「学校現場の多層的なシステムにおける学習評価の機能の解明と新しい学習評価法の提案」という課題の研究に取り組まれました。
村山さんは、独立行政法人 日本学術振興会によって制定された特別研究員(PD)として、幅広く見聞を深めつつ、海外の大学で可能性を広げ、研究に邁進されている若手の研究者でいらっしゃいます。

生徒の学ぶ意欲を先生が評価することで、学習行動にどのような影響が生じるのか?
絶対評価嗜好と相対評価嗜好という評価の好みや、生徒と先生の評価のマッチングなど、心理学の視点から理論を探求されています。
お忙しいところ、貴重なお話を丁寧にしてくださった村山さん、本当にありがとうございました。
インタビュー:伏木田稚子
2010年1月26日
Beating 第68号:取材ノート (放送大学 近藤智嗣先生)
2010年1月6日、放送大学の近藤智嗣准教授に取材をいたしました。
近藤先生は科研の基盤研究(B)において「複合現実感による推定支援型展示手法の実用化―古生物の骨格・生体復元への応用―」の研究に取り組まれました。
内容について詳しくは、Beating 第68号の本文をご覧ください。
今回は、近藤先生がドイツ出張中のため、Skypeで接続し、近藤先生が取り組まれているミクストリアリティ(MR)についてインタビューを行いました。
東京の空がとっぷり暮れた夕方6時。インターネット電話がドイツの朝につながりました。肌を突き抜けるような寒さが、窓の外に向けられた先生のwebカメラを通して伝わってきます。
デモを見せていただきました。
おや?先生の手元の紙からなにやら恐竜が姿を現したではありませんか。
恐竜がいまにも紙から飛び出してきそうな・・・。このように実空間にCGを合成する技術がミクストリアリティです。
専用のゴーグルを使えばこれを手元で見ることができるのですから、古代にタイムスリップしたかのような気分の体験ができること請け合いです。
上野の国立科学博物館では、見学者の方が魚竜の皮膚の色を想像してぬり絵したものを出現させる試みも行われました。
早速、ぬり絵にチャレンジ!
さて,マーカーと呼ばれるQRコードのようなシートをWebカメラで写すと...
このように,突如として,福武ホールのスタッフ室に恐竜が現れました!
お忙しい中貴重なお話を聞かせてくださった近藤先生、本当にありがとうございました。
インタビュー:帯刀菜奈
2009年12月21日
Beating 第67号:取材ノート (徳山工業高等専門学校 門脇重道先生・藤本浩先生)
2009 年12月1日に、徳山工業高等専門学校の門脇重道先生、藤本浩先生にインタビューに伺ってまいりました。
なお、内容について詳しくは、2009年12月22日配信のBeating 第67 号の本文をご覧ください。
門脇先生、藤本先生は2004 年~2007 年度の3年間にわたり、基盤研究(B)として「高専教育の特質を活かした学生特許を主眼とする創造教育の教育方法構築に関する研究」という課題の研究に取り組まれました。
門脇先生、藤本先生らは、学生の主体性や発想力を育てるために、大学入試がなく、自由度の高い高専教育の特徴を活かし,特許制度を組み込んだ実践的な創造教育をされています。
身の回りの問題に自分で「気づき」、解決策を「考える」。自分でやり抜くプロセスを5年間継続して経験することで、学生の意欲や表現力が高められ,新しい価値の創造が可能になる。
おふたりが考えられている創造教育とは、学生ひとりひとりの興味や関心を引き出し,最大限に伸ばすこと大切にした教育の在り方であり、学生の潜在力が飛躍する可能性をわたしたちに示してくれるものと言えます。
学生が「アイディアを形にする」、その質の高さは数々の受賞や特許出願の成果に現れています。

足用マウス「足技」が生まれた経緯をご説明してくださる門脇先生

垂れない醤油注しを実際に使って見せてくださる藤本先生。とてもうれしそうです!
お忙しいところ、貴重なお話を丁寧にしてくださった門脇先生、藤本先生本当にありがとうございました。
インタビュー:伏木田稚子
2009年11月24日
Beating 第66号:取材ノート (国立教育政策研究所 猿田祐嗣 先生)
2009 年11月6日に、猿田祐嗣先生にインタビューに伺ってまいりました。
猿田先生は、科学教育がご専門で、国立教育政策研究所・教育課程センター基礎研究部総括研究官を努められています。
PISAおよびTIMSSの両調査などにも携わっていらっしゃいます。
内容について詳しくは、Beating 第66号の本文をご覧ください。
猿田先生は科研科学研究費補助金(基盤研究C)において「理科及び数学に対する生徒の意識や態度の変容に関する追跡調査」という課題の研究に取り組まれました。
児童・生徒は理数系の進路選択をするときに、どのように決めるのでしょう?
理科や数学の成績・態度の影響はどんなふうに進路選択に関係してくるのか?
そんな疑問に答えるべく、データと細かい分析を行われたのです。
このカラフルな報告書の中身は、小・中学校の成績と理数への将来性の関係や、効果的な授業スタイルの示唆など、現場職員ならずとも魅力的なデータがいっぱい。
「理系」「文系」の枠を超えた、教科への好きという気持ちをのばす仕組みが生まれてきそうです。
貴重なお話をしてくださった猿田先生、本当にありがとうございました。
インタビュー:帯刀菜奈
















